脳疲労と脳報酬
脳疲労とは
「十分寝たはずなのに疲れが抜けない」
「何もしていないのに頭が重い」
「集中できず、考えがまとまらない」
このような状態は、筋肉だけではなく脳そのものが疲れている状態(脳疲労)かもしれません。
脳は呼吸や姿勢の維持、感情のコントロール、情報処理など、一日中休むことなく働いています。
仕事やスマートフォンによる情報過多、睡眠不足、精神的ストレスが続くと、脳は常に活動し続け、十分に休息できなくなります。
その結果、
- 朝起きても疲れが残る
- 首や肩が何度もこる
- 頭痛が起きやすい
- イライラしやすい
- 集中力が続かない
- 寝ても回復しない
といった症状が現れることがあります。
解剖学的にみる脳疲労
脳は体重の約2%しかありませんが、全身で消費するエネルギーの約20%を使用する臓器です。
特に前頭前野は、
- 判断
- 記憶
- 注意
- 感情のコントロール
を担っています。
情報が絶えず入ってくる現代では、この前頭前野が休まる時間が少なくなり、疲労が蓄積しやすくなります。
さらに脳疲労が続くと、自律神経のバランスにも影響を及ぼし、交感神経が優位になりやすくなります。
その結果、
- 呼吸が浅い
- 首肩が緊張する
- 血流が低下する
- 睡眠の質が下がる
という悪循環が生まれます。
脳報酬系との関係
脳疲労が続くと、脳は「早くエネルギーを補給したい」「気分を上げたい」と考えます。
そこで働くのが脳報酬系です。
報酬系は、食事や達成感などによって快感や意欲を生み出す脳の仕組みで、ドーパミンなどの神経伝達物質が関わっています。
脳が疲れている状態では、一時的な快感を求めて、
- 甘いものがやめられない
- パンやお菓子を食べたくなる
- スマートフォンを見続ける
- 夜更かししてしまう
といった手っ取り早く満足できる行動が増えることがあります。
これらは意志の弱さではなく、疲れた脳が回復を求める反応の一つと考えられています。
東洋医学からみた脳疲労
東洋医学には「脳疲労」という病名はありません。
しかし、
- 気虚(エネルギー不足)
- 血虚(脳へ十分な栄養が届かない状態)
- 肝気鬱結(ストレス)
- 心脾両虚(考えすぎによる消耗)
などが重なることで、
- 疲れが抜けない
- 集中できない
- 不眠
- イライラ
- 食欲の乱れ
といった症状が現れると考えられています。
一路鍼灸院では、症状だけを見るのではなく、その背景にある体質や生活習慣まで確認しながら施術を行います。
一路鍼灸院の考える脳疲労ケア
一路鍼灸院では、
「脳を休ませ、身体を整える」
ことを大切にしています。
脳が休まりやすい状態をつくるために、
- 首・肩周囲の過度な緊張を緩める
- 呼吸がしやすい姿勢へ整える
- 自律神経のバランスを整える
- 全身の血流や巡りを改善する
ことを目指して施術を行います。
身体が整うことで、自然と深く呼吸ができるようになり、心身ともにリラックスしやすい状態へ導いていきます。
